噛むと顎が痛い・食事で顎が疲れる理由|小田原の鍼灸整体院が解説
噛むと顎が痛い・食事で顎が疲れる理由|小田原の鍼灸整体院が解説
目次
ごはんを食べていると、途中から顎がだるくなってくる。
お肉やフランスパン、おせんべいを噛むと、耳の前やエラのあたりが痛む。
口は普通に開くし、音もそれほど気にならない。だから「たいしたことはない」と思って、つい柔らかいものばかり選んでいる。
そんな方は少なくありません。
噛むと顎が痛い、食事で顎が疲れるという症状は、顎の関節そのものよりも、噛む筋肉が休めていないことが背景にあることが多いです。
この記事では、噛むと顎が痛くなる理由と、そうなりやすい体の状態、ご自宅でできる対策、そして歯科や医療機関を受診したいサインを、小田原の鍼灸整体院の立場から解説します。
食事のたびに顎がつらい…こんなことはありませんか
次のうち、当てはまるものがいくつあるか数えてみてください。
- 食事の後半になると、顎がだるくなって噛むのが面倒になる
- 硬いもの・弾力のあるもの(お肉、するめ、ガム、フランスパン)を噛むと痛む
- 気づくと、いつも同じ側で噛んでいる
- 耳の前やエラのあたりを押すと痛い
- 夕方になるほど顎が重く、朝より夜のほうがつらい
- 仕事や運転に集中していると、上下の歯が触れている
- こめかみや首の付け根も一緒にこりやすい
3つ以上当てはまる方は、顎の関節というより、噛む筋肉の疲れが抜けないまま食事をしている状態かもしれません。
「硬いものを食べたから」だけではありません
噛むと顎が痛いとき、多くの方は「硬いものを食べすぎたから」と考えます。たしかに、硬いものは顎に負担をかけます。
ただ、同じものを食べても痛くならない日もあれば、普段なら平気な食事で痛む日もあるはずです。
この差は、食べ物の硬さではなく、食事を始める前に噛む筋肉がどれくらい疲れていたかで生まれます。
日中ずっと歯を食いしばっていたり、片側ばかりで噛んでいたりすると、噛む筋肉は食事の前からすでに疲れています。そこに一日三回の食事が加わるので、普通の食事でも痛みやだるさとして表に出てくるのです。
柔らかいものを選ぶのは一時的には楽ですが、顎が疲れている理由が残っているかぎり、硬いものを食べたときにまたぶり返します。
噛むと顎が痛くなる本当の理由
1. 食事以外の時間も、噛む筋肉が働き続けている
本来、上下の歯が触れているのは、食事や会話のときを合わせても一日にわずかな時間だといわれています。それ以外の時間は、上下の歯は離れていて、噛む筋肉は休んでいるのが自然な状態です。
ところが、パソコン作業やスマホ、運転などに集中していると、強く噛みしめていなくても、上下の歯が軽く触れたままになりやすくなります。軽い力でも、長時間続けば筋肉は疲れます。
頬のエラのあたりにある咬筋(こうきん)や、こめかみにある側頭筋(そくとうきん)が、食事以外の時間も休めずにいる。これが、噛むと顎が痛くなる一番大きな下地です。
2. 片側だけで噛むクセ
虫歯や治療中の歯、詰め物の違和感などがきっかけで、片側ばかりで噛むクセがつくことがあります。治療が終わったあとも、そのクセだけが残っている方は少なくありません。
片側で噛み続けると、その側の筋肉と関節に負担が集中します。反対側の筋肉はあまり使われないため、左右の筋肉のバランスも崩れ、噛むたびに片側だけが痛むという状態になりやすくなります。
3. 首の角度が変わると、噛む筋肉に余計な仕事が増える
顎は頭蓋骨からぶら下がるようについていて、首の角度の影響を受けます。頭が前に出た姿勢になると、下顎は後ろに引かれ、口を閉じておくために噛む筋肉が余計に働くようになります。
スマホやパソコンで頭が前に出る時間が長い方は、何もしていないときでも顎まわりの筋肉が緊張していることがあります。そこに食事が加わると、疲れやすくなるのは自然なことです。
4. 緊張が続くと、噛む筋肉はゆるみにくい
噛む筋肉は、緊張やストレスの影響を受けやすい筋肉のひとつです。忙しい日や気が張っている日に、無意識に歯を食いしばっていることに気づいた経験がある方も多いと思います。
体が緊張モード(交感神経が優位な状態)のまま過ごす時間が長いと、噛む筋肉はゆるむタイミングを失います。夜の眠りも浅くなりやすく、寝ている間の食いしばりで、朝からすでに顎が疲れていることもあります。
食事の時間は、本来は体がゆるむ時間です。急いで食べる、仕事をしながら食べる、という食べ方が続くと、食事中も緊張モードのまま顎を使うことになります。
食事のたびに顎を気にするのは、思っている以上に疲れるものです。柔らかいものを選び続ける前に、顎が疲れている理由を一緒に確認してみませんか。
小田原で同じようなご相談を多く受けています。
まずはお気軽にご相談ください。
噛むと顎が痛い人に共通する体の状態
当院でお話をうかがっていると、噛むと顎が痛い方には、顎以外にも次のような共通点が見られることが多いです。
- 首の付け根と後頭部が硬い:頭を支える筋肉が緊張し、頭が前に出た姿勢になっている
- こめかみを押すと痛い:側頭筋が疲れていて、食事以外の時間もゆるんでいない
- 肩が上がり、呼吸が浅い:胸の前が縮み、口呼吸になっていることもある
- 舌の位置が低い:舌が上あごについていないと、口を閉じておくために噛む筋肉が働きやすい
- 眠りが浅い・朝から顎が重い:寝ている間に食いしばっている可能性がある
つまり、噛むと顎が痛いという症状は、顎だけの問題ではなく、首・姿勢・呼吸・体の緊張がまとめて顎に表れていることが多いのです。
【小田原周辺】この地域で多いきっかけ
小田原・開成・南足柄・二宮・湯河原エリアから来院される方のお話では、次のような生活の場面がきっかけになっていることがよくあります。
- 都内や横浜への長距離通勤:電車の中でスマホを見続け、頭が前に出たまま歯が触れている時間が長くなる
- 車での移動:開成・南足柄・湯河原などで車移動が中心の方は、運転中の無意識の食いしばりが多い
- 年末に向けた忙しさ:仕事や行事が重なる時期は、昼食を急いで食べる、デスクで食べることが増える
- 干物やかまぼこ、するめなど噛みごたえのある食べ物:地元の食べ物を好んで食べる方は、顎が疲れているときに痛みが出やすい
食べ物そのものが悪いわけではありません。顎が疲れている状態で噛みごたえのあるものを食べると、痛みとして気づきやすくなる、ということです。
今日からできるセルフケア
痛みが強いときは無理をせず、次のような負担の少ないことから始めてみてください。
上下の歯を離す時間をつくる
パソコンの画面の端や、車のダッシュボードなど、よく目に入る場所に小さな目印を貼り、見るたびに「上下の歯が離れているか」を確認します。唇は閉じて、歯は離し、舌は上あごに軽くつけておくのが楽な位置です。
左右で噛む
食事のときに、いつも噛んでいる側と反対側でも意識して噛んでみます。急に変えると疲れるので、一口ごとに交互にする程度で十分です。歯の治療中の場合は、歯科医師の指示を優先してください。
頬とこめかみを温めてから、やさしくさする
蒸しタオルなどで頬とこめかみを数分温めたあと、指の腹で円を描くようにやさしくさすります。強く押したり、痛いところをぐりぐり揉んだりするのは逆効果になることがあるので避けてください。熱感や腫れがあるときは温めずに受診を考えてください。
ゆっくり食べる、一口を小さくする
一口を小さめにし、急いで飲み込まずにゆっくり噛むことで、顎への負担が分散されます。痛みが強い時期は、硬いもの・弾力のあるもの・大きく口を開けるものを少し控えめにしてください。
首の付け根をゆるめる
椅子に座って背中を伸ばし、あごを軽く引いて、首の後ろを長くするイメージでゆっくり呼吸をします。頭が前に出た姿勢を戻すことで、噛む筋肉の余計な仕事が減っていきます。
無理に口を大きく開ける練習や、自己判断で強いマッサージをすることはおすすめしません。口が開けにくい症状が中心の方は、口が開けにくい・あくびで顎が痛い理由|小田原の鍼灸整体院が解説もあわせてご覧ください。
それでも改善しない場合・受診したいサイン
噛むと顎が痛い原因は、筋肉の疲れだけではありません。次のような場合は、まず歯科・歯科口腔外科や医療機関で確認を受けてください。
- 特定の歯で噛んだときだけ痛む、冷たいもの・熱いものがしみる(虫歯・歯の割れ・歯ぐきの炎症の可能性)
- 噛み合わせが急に変わった、口が突然開かなくなった・閉じられなくなった
- 顎や頬、耳の下が腫れている、熱を持っている、発熱がある
- 耳の痛みや耳だれ、聞こえにくさを伴う
- 顔のしびれや感覚の鈍さがある
- 転倒やぶつけたあとから痛む
- 2週間以上セルフケアをしても変わらない、だんだん強くなっている
また、次のような場合は早めに医療機関を受診してください。
- 50歳以上で、噛んでいると顎がだるくなって噛み続けられない状態に加え、こめかみの痛み・見え方の異常・発熱などがある(血管の炎症など、早めの治療が必要な病気が隠れていることがあります)
- 体を動かしたときに顎や歯が痛み、胸の痛み・圧迫感・息苦しさ・冷や汗を伴う(心臓の病気の可能性があり、すぐに受診が必要です)
歯科で治療やマウスピースを使っている方は、その方針を優先してください。鍼灸整体は、医療機関での確認を前提にしたうえで、顎に負担を集めている体の状態を整える役割と考えていただくのがよいと思います。
顎の音や痛みが何年も続いている方は顎関節症が治らない理由|小田原の鍼灸整体院が自律神経から解説、頭痛を伴う方は頭痛の原因は顎関節症かもしれません|小田原の鍼灸整体院が解説も参考にしてください。
鍼灸整体でできること
当院では、顎だけを見るのではなく、顎に負担を集めている全身の状態を確認します。
- 噛む筋肉のこわばりをゆるめる:咬筋・側頭筋など、噛む筋肉の緊張を、痛みの出ないやさしい刺激でゆるめます
- 首・後頭部・肩の緊張を整える:頭が前に出た姿勢による顎への負担を減らしていきます
- 呼吸と胸まわりを整える:浅い呼吸や縮こまった胸の前をゆるめ、体が緊張モードから抜けやすい状態を目指します
- 生活のクセを一緒に見直す:片側噛み、歯が触れている時間、食べ方、仕事中の姿勢など、続けられる工夫をお伝えします
当院の施術は、ボキボキ鳴らすような強い矯正は行いません。顎はとてもデリケートな場所なので、痛みが苦手な方にも受けていただけるソフトな施術で行います。国家資格を持つ鍼灸師が、完全予約制の個室で毎回同じ担当として施術します。
食いしばりと頭痛の関係については、その頭痛、食いしばりが原因かもしれませんで詳しく解説しています。スマホやパソコンで頭が前に出る姿勢が気になる方は、スマホ首(ストレートネック)の頭痛が治らない理由|小田原の鍼灸整体院が解説もあわせてご覧ください。
なお、感じ方や変化には個人差があり、すべての方の痛みがなくなることをお約束するものではありません。
まとめ
噛むと顎が痛い、食事で顎が疲れるのは、硬いものを食べたせいだけではありません。
- 食事以外の時間も、上下の歯が触れて噛む筋肉が働き続けている
- 片側噛みのクセで、負担が片側に集中している
- 頭が前に出た姿勢で、噛む筋肉に余計な仕事が増えている
- 体の緊張が続き、噛む筋肉がゆるむタイミングを失っている
こうした状態が重なると、普通の食事でも顎が痛むようになります。柔らかいものを選んでしのぐのではなく、顎が疲れている理由に目を向けてみてください。
歯や関節の問題が疑われるサインがあるときは、まず歯科・医療機関で確認を受けることが大切です。そのうえで、顎に負担を集めている体の状態を整えたいときは、どうぞご相談ください。
噛むたびに顎を気にする状態が続くと、食事の楽しみが減り、食べるものも偏りがちになります。放っておくと、口が開けにくい、頭痛が出るといった症状に広がることもあります。
一人で抱えず、一度ご相談ください。
この記事を書いた人
鍼灸師・整体師 高田怜
小田原市で「RS鍼灸整体院」を運営。
これまでに頭痛や自律神経の不調に悩む方を多数施術。
特に、
「噛むと顎が痛い・食事で顎が疲れる」
「食いしばりや片側噛みで顎まわりがこわばる」
といった顎の筋肉の緊張と、首・姿勢・自律神経のつながりへのアプローチを得意としています。
小田原・開成・南足柄・二宮・湯河原エリアからの来院も多く、
日常生活のクセや体の使い方まで含めて整えていく施術を行っています。
よくある質問
Q. 噛むと顎が痛いときは、歯科と整体のどちらに行けばいいですか?
A. 特定の歯で噛むと痛む、しみる、噛み合わせが急に変わった、腫れや発熱がある、といった場合は、まず歯科・歯科口腔外科を受診してください。歯や関節に大きな問題がないと言われたものの、食事のたびに顎が疲れる、という方は、当院のような鍼灸整体で体の状態を整えることも選択肢のひとつです。歯科での治療と並行して通っていただくこともできます。
Q. マウスピースを使っていますが、施術を受けても大丈夫ですか?
A. はい、大丈夫です。マウスピースの使い方は、作製した歯科医師の指示を優先してください。当院では、マウスピースだけでは届きにくい首や姿勢、日中の緊張の部分を整えていきます。
Q. 顎に鍼を打つのは怖いのですが…
A. 顎まわりは、髪の毛ほどの細い鍼を浅く使い、痛みの出にくい刺激で行います。鍼に抵抗がある方には、鍼を使わない手技だけの施術も可能です。ご希望をうかがってから進めますので、安心してご相談ください。
Q. ガムを噛むと顎が鍛えられて良くなりますか?
A. 噛む筋肉が疲れて痛みが出ている時期にガムを長く噛むと、かえって負担が増えることがあります。痛みが落ち着くまでは控えめにし、片側だけで噛まないよう気をつけてください。
Q. どれくらい通えばいいですか?
A. 症状の長さや生活の状況によって異なります。初回にお体の状態を確認したうえで、無理のない通院の目安をご提案します。変化の感じ方には個人差があります。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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