部活の腰痛、腰椎分離症の手前で気づきたいこと|小田原の鍼灸整体院が解説
部活の腰痛、腰椎分離症の手前で気づきたいこと|小田原の鍼灸整体院が解説
部活から帰ってきた子どもが「腰が痛い」と言う。走ったり跳んだりするときは平気そうなのに、体を後ろに反らしたときや、ひねったときに腰がズキッと痛むらしい。湿布を貼って一晩寝ると少し楽になるので、また次の日も練習に出ていく。そんな状態が、気づけば数週間続いていないでしょうか。
中学生・高校生の腰痛は「成長痛」「疲れがたまっているだけ」と片づけられがちです。けれども成長期の腰痛のなかには、腰の骨に疲労骨折が起こる「腰椎分離症(ようついぶんりしょう)」が隠れていることがあり、早めに気づけるかどうかでその後の経過が変わるとされています。
この記事では、部活で腰が痛くなる理由と、腰椎分離症の手前で気づいてほしいサイン、そして医療機関と整体それぞれの役割について、小田原・開成・南足柄エリアの鍼灸整体師が解説します。
部活のあとに腰が痛いと言う中学生・高校生と保護者の方へ
次のような様子に心当たりはないでしょうか。
- 体を後ろに反らすと、腰の下のほうが痛む
- 腰をひねる動き(スイング、投球、シュートなど)で腰に痛みが走る
- 練習中より、練習が終わったあとや翌朝に腰が痛い
- 腰の片側だけ、背骨のすぐ横を押すと痛い
- 痛みを2週間以上がまんしながら練習を続けている
- 前屈すると、太ももの裏がつっぱって指が床に届かない
特に「反らすと痛い」「2週間以上続いている」という2つが重なる場合は、湿布や様子見で済ませず、整形外科で一度確認してもらうことをおすすめします。
「成長痛だから」「湿布で様子見」で済ませてはいけない理由
成長期の子どもは、骨がまだ完全に固まりきっていません。そこに、毎日の練習で同じ方向へ腰を反らす・ひねる動きが繰り返されると、腰の骨の後ろ側(椎弓)に少しずつ負担がたまり、疲労骨折につながることがあります。これが腰椎分離症です。
医学的な報告でも、成長期の子どもの腰痛が2週間以上続く場合、一定の割合で腰椎分離症が見つかるとされています。また、初期の段階ではレントゲンに写りにくく、MRIなどの検査で初めてわかることもあるといわれています。
一方で、早い段階で見つけて適切に休養や治療をすれば、骨がくっつきやすいとも考えられています。逆に、痛みをがまんして練習を続けると、骨がくっつかないまま分離した状態が残ることがあります。「部活を休みたくない」気持ちが強い子ほど、痛みを隠してしまいやすいので、保護者の方の気づきがとても大切です。
スポーツ障害全般について、整形外科と整体の役割の違いはスポーツ障害、整形外科だけで治らない本当の理由でも解説しています。
成長期の腰痛が起こりやすい本当の原因
腰に痛みが出ていても、負担のもとは腰だけにあるとは限りません。成長期の腰痛には、次のような体の状態が関係していることが多いと考えられます。
股関節が硬く、腰だけで反っている
体を後ろに反らす動きは、本来、股関節の前側や背中(胸のあたりの背骨)も一緒に動いて分担します。ところが股関節の前側が硬いと、その分を腰の一点で反って補うことになり、腰の骨の同じ場所に負担が集中しやすくなります。
背中が丸まって固まり、腰でひねっている
スマホや勉強で前かがみの時間が長いと、胸のあたりの背骨が丸まったまま動きにくくなります。ひねる動きを本来担うはずの背中が動かないと、腰が代わりにひねられ、負担が増えると考えられます。
急に背が伸びて、筋肉の柔らかさが追いついていない
成長期は骨が先に伸び、筋肉や腱の柔らかさが後から追いつくといわれています。太ももの裏(ハムストリングス)や太ももの前側が引っぱられたように硬くなると、骨盤の動きが制限され、腰へのしわ寄せが大きくなります。膝の下が痛むオスグッドも同じ時期に起こりやすく、オスグッドで部活を休む前に知っておきたいことでも、この「骨と筋肉の成長のずれ」について触れています。
疲れが抜けないまま、練習が続いている
朝練から夕方の練習、休日の試合と、成長期の選手は休む日が少なくなりがちです。そこに睡眠不足や、試合・レギュラー争いのプレッシャーが重なると、体は緊張モード(交感神経が優位な状態)から切り替わりにくくなります。筋肉のこわばりが抜けないまま次の練習を迎えることで、回復が追いつかず、腰への負担が積み重なることもあると考えられます。
腰を痛めやすい選手に共通する体の状態
部活の腰痛でご相談に来られる学生さんを見ていると、次のような状態が重なっていることがよくあります。
- 前屈で指が床に届かず、太ももの裏が強くつっぱる
- うつ伏せでかかとをお尻に近づけると、太ももの前が強く張る
- 立った姿勢で腰の反りが強く、お腹がゆるみやすい
- 背中が丸く、胸を開く・ひねる動きが左右で違う
- 片脚立ちでふらつきやすく、体幹が安定しにくい
腰そのものが弱いというより、股関節・背中・太ももが十分に動かず、その分を腰がかばって働きすぎている状態と考えると、わかりやすいかもしれません。シンスプリントなど脚の障害を繰り返している選手でも、同じような体のクセが見られることがあります(シンスプリントで部活を休む前に知っておきたいこと)。
【小田原・開成・南足柄】この地域で相談が多い場面
小田原・開成・南足柄エリアの学生さんや保護者の方からは、次のような場面で腰が痛くなったというお話をよく伺います。
- 野球やソフトボールで、バッティングや投球の練習量が増えた時期
- サッカーやバスケットボールで、シュートや切り返しを繰り返したあと
- バレーボールやバドミントンで、スパイク・スマッシュのように体を大きく反らす練習が続いたとき
- 秋の新人戦や冬の大会に向けて練習が増え、さらに気温が下がって体が冷えやすくなったとき
- 電車通学で重いバッグを片側に掛け、長時間立ったまま移動している
特に秋から冬にかけては、大会前で練習量が増えるうえ、朝晩の冷え込みで筋肉がこわばりやすい時期です。ウォーミングアップが足りないまま反る・ひねる動きを始めると、腰に負担がかかりやすくなります。
今日からできるセルフケア
ここで紹介するのは、腰に負担を集めないための体づくりです。すでに反らすと痛い、2週間以上痛みが続いているという場合は、セルフケアより先に整形外科を受診してください。痛みが出る動きは無理に行わないようにしましょう。
股関節の前側をゆっくり伸ばす
片膝立ちになり、後ろ側の脚の付け根の前が軽く伸びるところまで、体を前にゆっくり移動させます。このとき腰を反らさず、お腹を軽く引き込むのがポイントです。20〜30秒、左右とも行います。
太ももの裏をやさしく伸ばす
仰向けに寝て片脚を上げ、タオルを足裏に掛けて、太ももの裏が気持ちよく伸びるところで止めます。反動をつけず、ゆっくり呼吸しながら20〜30秒保ちます。
胸の背骨を動かす
四つ這いになり、片手を頭の後ろに添えて、肘を天井に向けるように胸を開きます。腰ではなく、胸のあたりからひねる意識で、左右5回ずつゆっくり行いましょう。
寝る前に、ゆっくり息を吐く
仰向けで膝を立て、お腹に手を当てて、口からゆっくり長く息を吐きます。5回ほど繰り返すだけでも、練習でこわばった体の力が抜けやすくなります。睡眠をしっかりとることも、回復のためには欠かせません。
それでも改善しない場合に考えたいこと
成長期の腰痛は、まず医療機関で骨の状態を確認することが大切です。次のような場合は、整体よりも先に整形外科(できればスポーツ整形外科)を受診してください。
- 腰を反らす・ひねると痛み、その状態が2週間以上続いている
- 背骨のすぐ横を押すと、はっきりとした痛みがある
- 脚にしびれがある、脚に力が入りにくい
- 尿や便が出にくい、お尻まわりの感覚が鈍い
- 夜間や安静にしていても痛む、発熱を伴う
- 転倒や接触プレーのあとから痛みが出た
レントゲンで異常がなかったとしても、痛みが続く場合は、MRIなどの追加検査が必要かどうかを医師に相談してみてください。腰椎分離症と診断された場合は、医師の指示に従ってコルセットや練習の休止など、骨を守るための治療を優先しましょう。
そのうえで、検査で大きな問題がないと言われたのに痛みが続く場合や、医師から運動の許可が出た後に再発を防ぎたい場合は、股関節や背中の動き、体の緊張状態を見直すことで、楽になる余地があるかもしれません。
「レギュラーを外されたくない」「チームに迷惑をかけたくない」。そんな思いから、痛みを言い出せずにいる学生さんは少なくありません。
小田原で同じようなご相談を多く受けています。
まずはお気軽にご相談ください。
整体でできること
整体で腰椎分離症そのもの(骨の疲労骨折)を治すことはできません。骨の診断と治療は整形外科の役割です。RS鍼灸整体院では、医療機関での確認を前提に、腰に負担が集まってしまう体の使い方や硬さを全身から見直すことを目的に施術を行います。
- 股関節・太ももの裏と前・胸の背骨の動きを確認し、腰がかばっている部分を探す
- 競技の動き(反る・ひねる・踏み込む)のクセを一緒に確認する
- 練習や試合の緊張でこわばりやすい体を、リラックスしやすい状態へ整える
- ご自宅でできるストレッチや体の使い方を、競技に合わせて具体的にお伝えする
施術は、腰を強くひねったりボキボキと鳴らしたりするような矯正は行わず、痛みの少ないやさしい手技が中心です。国家資格を持つ鍼灸師・整体師が、完全予約制の個室で施術を行います。医療機関で治療中の場合は、その内容を伺い、主治医の方針を優先したうえで対応します。
まとめ
部活による成長期の腰痛は、「成長痛」「疲れているだけ」で済まないことがあります。特に、体を反らす・ひねると痛む、痛みが2週間以上続いているという場合は、腰椎分離症の可能性も考えて、早めに整形外科で確認してもらうことが大切です。
そのうえで、股関節や背中の硬さ、急な成長に追いつかない筋肉の柔らかさ、疲れや緊張が抜けにくい状態が重なって、腰に負担が集まっていることがあると考えられます。体全体の動きを見直すことは、再発を防ぎ、長く競技を続けるための助けになるかもしれません。
腰痛を繰り返している方は、ぎっくり腰を繰り返す本当の理由|小田原の鍼灸整体院が解説もあわせてご覧ください。かばう緊張が残ることで痛みを繰り返す仕組みは、成長期の選手にも共通する部分があります。
小田原・開成・南足柄・二宮・湯河原エリアで、部活の腰痛やスポーツによる体の不調にお悩みの学生さん・保護者の方は、RS鍼灸整体院にご相談ください。
成長期の腰痛は、気づくタイミングでその後が変わることがあります。痛みをがまんしたまま練習を続けると、大事な大会の前に長く休まなければならなくなることもあります。医療機関での確認とあわせて、腰に負担を集めない体づくりを始めてみませんか。
一人で抱えず、一度ご相談ください。
この記事を書いた人
鍼灸師・整体師 高田怜
小田原市で「RS鍼灸整体院」を運営。
これまでに頭痛や自律神経の不調に悩む方を多数施術。
特に、
「部活で体を反らすと腰が痛む」
「オスグッドやシンスプリントを繰り返している」
といった、成長期のスポーツ障害を股関節・背中の動きや体の緊張状態から捉えるアプローチを得意としています。
小田原・開成・南足柄・二宮・湯河原エリアからの来院も多く、
日常生活のクセや体の使い方まで含めて整えていく施術を行っています。
よくある質問
Q. 腰椎分離症と診断されましたが、整体を受けても大丈夫ですか?
A. 骨の治療中は、主治医の指示を最優先してください。当院では、医師の方針や運動制限の内容を伺ったうえで、腰に直接強い負担をかけない範囲で、股関節や背中、太ももなどの硬さを見直す施術を行います。判断に迷う場合は、まず主治医にご相談ください。
Q. 練習を休まずに通うことはできますか?
A. 練習を続けてよいかどうかは、医療機関での診断によって変わります。骨に問題がないと確認されている場合は、練習と並行して体のケアを行う方もいらっしゃいます。痛みが強い時期は、無理をしないことを優先しましょう。
Q. 何歳くらいから相談できますか?
A. 小学生から対応しています。ボキボキしない・強い刺激を使わないソフトな施術のため、成長期のお子様にも安心してお受けいただけます。
Q. 施術は痛くないですか?
A. 当院の施術は、ボキボキと音を鳴らすような強い矯正や、強い揉みほぐしは行わず、痛みの少ないやさしい手技が中心です。鍼が苦手な方には、鍼を使わない整体のみの施術も可能ですので、お気軽にお伝えください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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