生理前の頭痛はなぜ毎月くり返すのか|小田原の鍼灸整体院が解説

生理前の頭痛はなぜ毎月くり返すのか|小田原の鍼灸整体院が解説

「生理が近づくと、決まって頭が痛くなる」

「毎月のことだから、鎮痛薬を常に持ち歩いている」

「イライラも眠気もむくみも一緒に来る。生理が始まると嘘のように軽くなる」

カレンダーを見なくても、体の重さで生理が近いと分かってしまう。そんな状態が何年も続いている方は少なくありません。

結論からお伝えすると、生理前の頭痛は「ホルモンが変動するから起きる」だけでは説明がつきません。同じようにホルモンが変動していても、頭痛が出る人と出ない人がいるからです。

分かれ目になっているのは、ホルモンの変動に自律神経がついていけているかどうかです。

この記事では、生理前の頭痛が毎月くり返される仕組みと、鎮痛薬でしのぐ以外にできることを解説します。

なお、年齢を重ねてから頭痛が増えてきたと感じている方は、40代から頭痛が増えた…それ、ホルモンと自律神経の乱れかもしれませんもあわせてお読みいただくと分かりやすいかと思います。

生理前の頭痛、こんな出方をしていませんか

以下に当てはまるものが多いほど、ホルモンの変動そのものより、それを受け止める自律神経の状態が関係している可能性があります。

  • 生理の3日前から前日にかけて、決まって頭痛が出る
  • こめかみや目の奥がズキズキと脈打つように痛む
  • 生理が始まると、頭痛がすっと軽くなる
  • 頭痛と一緒に、強い眠気やだるさが来る
  • イライラしやすく、些細なことで気持ちが揺れる
  • 顔や手足がむくみ、体が重く感じる
  • 肩や首がいつもより固まっている
  • 甘いものや味の濃いものが無性に食べたくなる
  • 鎮痛薬を飲むタイミングが年々早くなっている

特に「生理が始まると軽くなる」という点は重要な手がかりです。痛みの引き金がホルモンの変動と連動していることを示しており、首や肩の使いすぎだけでは説明できない出方だからです。

一方で、月経前症候群(PMS)と呼ばれる状態には、頭痛のほかにも気分の落ち込み、腹部の張り、胸の痛み、不眠など幅広い症状が含まれます。頭痛だけを切り離して考えても、なかなか全体像が見えてきません。

「ホルモンのせいだから仕方ない」で終わらせなくていい理由

生理前の頭痛について調べると、多くの場合「排卵後にエストロゲンが減るから」という説明にたどり着きます。これ自体は間違っていません。

ただ、その説明だけでは行き止まりになってしまいます。ホルモンの変動は自然な生理現象であり、止めることも減らすこともできないからです。「仕方ない」と受け入れて、毎月薬でしのぐ以外に道がなくなります。

ここで一度、視点を変えてみてください。

ホルモンは、すべての女性で同じように変動しています。それなのに、生理前に寝込むほどの頭痛が出る方もいれば、ほとんど何も感じない方もいます。同じ人でも、体調の良い月と、つらくてたまらない月があります。

ホルモンの変動が引き金だとしても、それが頭痛という形になるかどうかは、受け止める側の体の状態で変わっているということです。

そして、この受け止める側の状態は変えられます。ホルモンそのものには手が届かなくても、それを処理する自律神経の働きや、血管と筋肉の反応しやすさには、できることが残っています。

毎月同じ日に同じ痛みが来るという事実は、裏を返せば体が予測可能なパターンで反応しているということでもあります。パターンが分かっているなら、準備もできます。

生理前に頭痛が起きる本当の理由

生理前の頭痛には、次の4つが重なっていることがよくあります。

理由1:エストロゲンの急降下に血管がついていけていない

排卵を過ぎると、エストロゲンは一度上がってから、生理の直前にかけて急激に下がります。この落ち幅が大きいほど、体は変化に対応しきれません。

エストロゲンには血管の状態を安定させる働きがあるとされています。それが短期間で減ることで、脳の血管が広がりやすくなり、脈打つような痛みが出やすくなると考えられています。

ここで問題になるのが、血管の太さを調整しているのが自律神経だという点です。自律神経の反応が鈍っていると、急な変化に対する調整が間に合わず、拡張しすぎた状態がそのまま痛みになります。

気圧が下がると頭痛が出る方と、仕組みはよく似ています。詳しくは天気が変わると体がしんどい…それ、気圧と自律神経のせいですで解説しています。

理由2:生理前は交感神経が優位に傾きやすい

黄体期と呼ばれる排卵後から生理までの期間は、体温がわずかに上がり、体は活動寄りのモードに傾きます。

もともと日中の緊張が高い方は、ここでさらに交感神経側へ押し上げられます。肩に力が入りっぱなしになる、呼吸が浅くなる、寝つきが悪くなる。こうした変化が、生理前の1週間に集中して起こります。

首や肩の筋肉が固まれば、頭を支える負担が増え、後頭部から側頭部にかけての締めつけ感が加わります。血管性の痛みと筋緊張性の痛みが同時に来るため、「いつもの頭痛より重い」と感じやすくなるのです。

ストレスがかかった時に頭痛が出る方は、ストレスで頭痛が起きる人と起きない人の違いもご参考ください。

理由3:むくみで体全体の巡りが滞る

生理前は体が水分をため込みやすくなります。顔や手足のむくみとして自覚される方が多いのですが、実際にはむくみは全身で起きています。

首や肩まわりの組織がわずかにむくむだけでも、その中を通る血管や神経は圧迫を受けます。もともと肩こりのある方は、生理前だけ症状が一段階重くなる感覚があるはずです。

体が重い、頭が重い、まぶたが重い。この時期特有の「重さ」は、気のせいではなく、循環が滞っていることのあらわれと考えられます。

理由4:眠りが浅くなり、回復が追いつかない

黄体期は体温が下がりにくく、深部体温が落ちる過程で眠りに入る体の仕組みと、少しずれが生じます。夜中に目が覚める、眠りが浅い、朝すっきり起きられない。生理前だけこうした変化が出る方は珍しくありません。

眠りが浅ければ、日中にたまった首や肩の緊張が夜のうちに抜けません。翌日はさらに固まった状態から一日が始まり、それが数日続いたところで生理を迎えます。

頭痛が生理直前に最も強くなるのは、この積み残しが最大になるタイミングだからです。

眠りの質そのものが気になる方は、睡眠の質が上がらないのは自律神経のせいかもしれませんもご覧ください。

毎月くり返す人に共通している体の状態

当院で生理前の頭痛のご相談を受ける中で、症状が重い方には共通した特徴があります。

  • 生理前以外の時期も、首と肩がすでに固い…余力がないところにホルモンの変動が加わる
  • 呼吸が浅く、胸だけで吸っている…横隔膜が動かず、緊張が抜ける時間が確保できない
  • 背中の中央が硬い…自律神経の通り道にあたる部分の動きが乏しい
  • お腹まわりが冷えている…骨盤内の循環が落ち、生理そのものも重くなりやすい
  • 頭痛以外の不調も並んでいる…めまい、耳鳴り、胃の不快感、疲れが抜けない

ポイントは、生理前に体が悪くなるのではなく、もともとぎりぎりで保っていた状態が、ホルモンの変動という負荷で表に出てくるという点です。

だからこそ、対策のタイミングは生理前の3日間ではありません。生理が終わって体が軽い時期にどれだけ余力をつくれるかで、次の周期のつらさが変わってきます。

思い当たる項目が多い方は、その不調、自律神経の乱れかも?セルフチェックで全体の状態も確認してみてください。

小田原・西湘エリアで多い傾向

小田原・開成・南足柄・二宮・湯河原エリアの方からご相談をいただく中で、地域特有と感じる傾向がいくつかあります。

ひとつは通勤時間の長さです。小田原から東京・横浜方面へ通われている方は、往復で2〜3時間を座って過ごします。首と肩は休むことなく頭を支え続け、その疲労が抜けきらないまま生理前の時期を迎えることになります。余力がない状態にホルモンの変動が重なれば、頭痛が出やすくなるのは自然なことです。

もうひとつは気圧と湿度の変化の早さです。西湘エリアは海と山が近く、天候の移り変わりが早い土地です。生理前で自律神経が揺れているところに気圧の低下が重なると、頭痛が一段と強くなります。「毎月つらいけれど、雨の月は特にひどい」という方が実際に多くいらっしゃいます。

さらに、子育てと仕事を両立されている30代から40代の方が多いことも特徴です。自分の体調を後回しにせざるを得ない生活が続くと、生理前だけでなく周期全体を通して緊張が抜けなくなっていきます。

生理前の頭痛を軽くするセルフケア

大事なのは、痛くなってからではなく生理が終わった直後から次の周期に備えるという考え方です。以下は、日常の中で無理なく続けられるものを挙げています。

1.自分の周期のパターンを記録する

生理開始日と、頭痛が出た日、痛みの強さを簡単にメモしてください。2〜3周期分たまると、「生理の何日前から始まるのか」が見えてきます。パターンが分かれば、その数日前から意識的に休息を増やすという準備ができるようになります。

2.排卵後は「吐く息」を長くする

4秒かけて鼻から吸い、8秒かけて口から細く吐きます。これを1日に数回、特に夕方以降に行ってください。吐く時間を長くすると副交感神経が働きやすくなり、交感神経へ傾きがちな黄体期の体を戻す助けになります。

3.お腹と腰を冷やさない

骨盤内の循環が落ちると、生理そのものが重くなりやすくなります。夏場の冷房下でも、腹巻きやひざ掛けで腰まわりの体温を保ってください。入浴も、シャワーで済ませず湯船につかる日をつくると違いが出ます。

4.後頭部の付け根をゆるめる

両手の親指を、耳の後ろから首の中心へ向かった骨のきわに当てます。頭の重みを親指に預けるようにして、30秒ほどじっと待ちます。強く押したりグリグリ動かしたりせず、預けて待つだけで十分です。生理前に限らず、毎日行うほうが効果的です。

5.生理前の1週間は予定を詰め込まない

体力面の余裕がそのまま症状の重さに響きます。可能な範囲でかまいませんので、この時期に大きな予定や遅い時間の用事を入れないよう調整してみてください。「頑張れば動ける」時期に頑張らないことが、翌月への投資になります。

6.鎮痛薬は我慢せず、ただし回数は把握しておく

痛みを我慢し続けると、体は痛みに敏感な状態へ傾いていきます。必要な時に使うことは問題ありません。ただし、飲んだ日をカレンダーに記録しておいてください。月に10日を超えるようであれば、薬の使い方を含めて一度見直すタイミングです。

これらを2〜3周期続けても変化がない場合は、セルフケアで届く範囲を超えていると考えたほうがよいでしょう。

それでも改善しない時に考えたいこと

次のような場合は、早めに医療機関を受診してください。

  • 今までに経験のない激しい頭痛が突然起きた
  • 頭痛とともに手足のしびれ、ろれつが回らない、物が二重に見えるといった症状がある
  • 発熱や首の後ろの強い硬直をともなう
  • 頭痛が周期に関係なく、日ごとに強くなっている
  • 生理痛そのものが年々重くなっている、経血量が明らかに増えた
  • 日常生活や仕事に支障が出るほど、気分の落ち込みが強い

頭痛については脳神経内科や頭痛外来、生理周期に関わる部分については婦人科が相談先になります。月経前症候群(PMS)や月経に関連する頭痛は、婦人科で治療の選択肢を提示してもらえる領域でもあります。整体か医療かではなく、両方を使い分けるという発想を持っておいてください。

また、鎮痛薬を飲む回数が月に10日を超えている方は、薬そのものが頭痛を維持してしまう状態に入っていることがあります。詳しくは頭痛薬を飲んでも効かなくなってきた…それ「薬のせい」かもしれませんをご覧ください。

検査で異常が見つからなかった場合は、体の使い方と自律神経のバランスを整えていく方向へ切り替えるタイミングです。

毎月決まってつらい日が来るというのは、それだけで生活のリズムを削っていきます。「生理前だから当たり前」と我慢されてきた方が多いのですが、当たり前にしなくていい部分は残っています。

小田原で同じようなご相談を多く受けています。

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整体・鍼灸でできること

当院では、生理前の頭痛を「ホルモンの問題」だけとは考えていません。ホルモンの変動を受け止められるだけの余力を体に取り戻すことを目的に、次のような流れで施術を組み立てます。

全身の問診と検査で、どこに余力がないかを探す

生理周期と頭痛の出方、睡眠、呼吸の深さ、日中の姿勢、冷えの有無まで含めて確認します。同じ生理前の頭痛でも、首肩の緊張が主体の方と、冷えと循環が主体の方では進め方が変わります。

首・背中・骨盤・呼吸を同時に整える

連動して固まっている部分を一か所ずつ扱っても戻りやすいため、筋肉・骨格・内臓・メンタルへ同時にアプローチする方法をとっています。刺激はソフトで、ボキボキと鳴らすことはありません。痛みが苦手な方、妊娠中の方、お子様にも受けていただけます。

鍼で自律神経の切り替えを後押しする

ご希望と状態に応じて、鍼を併用します。深部の緊張と自律神経のバランスに働きかける目的で用い、緊張がゆるむと施術中に眠ってしまう方も少なくありません。

周期に合わせた通い方をご提案する

生理前の一番つらい時期にだけ来ていただくより、体が軽い時期に整えておくほうが変化を感じやすい傾向があります。周期のどこで何をするかを含めて、生活に合わせた形をご相談しながら決めていきます。

変化の感じ方には個人差がありますが、まず「生理前のだるさが軽くなった」「頭痛が出る日数が減った」という段階を経て、痛みの強さそのものが落ち着いていくことが多い傾向です。

まとめ

生理前の頭痛は、ホルモンの変動が引き金になっています。ただし、それが頭痛という形になるかどうかは、受け止める側の体の状態で変わります。

  • エストロゲンの急降下に、血管を調整する自律神経が追いつかないと痛みが出やすい
  • 黄体期は交感神経へ傾きやすく、首肩の緊張が重なる
  • むくみと眠りの浅さが加わり、生理直前に積み残しが最大になる
  • 症状が重い方は、生理前以外の時期からすでに余力を失っている
  • 対策のタイミングは生理前ではなく、体が軽い時期

毎月同じ日に同じ痛みが来るということは、体が決まったパターンで反応しているということです。手の届かないホルモンではなく、届く場所から整えていけば、そのパターンは変わっていきます。

「毎月のことだから」と諦める必要は、まだありません。

生理前の頭痛を我慢し続けると、鎮痛薬の量が増え、それ自体が新しい頭痛を生む段階へ進んでしまうことがあります。年単位で続いているほど、体は今の反応の仕方に慣れてしまいます。

一人で抱えず、一度ご相談ください。

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この記事を書いた人

鍼灸師・整体師 高田怜

小田原市で「RS鍼灸整体院」を運営。
これまでに頭痛や自律神経の不調に悩む方を多数施術。

特に、
「生理周期に合わせてくり返す頭痛やだるさ」
「ホルモンの変動に体がついていかない状態」

といった、女性特有のリズムと自律神経が重なって起きる不調へのアプローチを得意としています。

小田原・開成・南足柄・二宮・湯河原エリアからの来院も多く、
日常生活のクセや体の使い方まで含めて整えていく施術を行っています。

よくある質問

Q.生理前の頭痛は、生理が来れば治るので放っておいてもいいですか。

A.生理の開始とともに軽くなること自体は、よくある経過です。ただ、毎月数日間つらい状態が続くこと、そのたびに鎮痛薬を使うことは、体にとって小さくない負担です。年々つらくなっている感覚がある場合は、体の余力が落ちてきているサインとして受け止めたほうがよいと考えます。

Q.ピルを飲めば頭痛は改善しますか。

A.ホルモンの変動を抑える方法のひとつとして、婦人科で提案されることがあります。合う方と合わない方があり、頭痛の型によっては注意が必要な場合もあるため、必ず医師にご相談ください。当院からお薬について指示することはできませんので、婦人科での判断を優先していただき、体側の調整をこちらで担当するという形が現実的です。

Q.施術を受けるのは、生理前と生理後のどちらがいいですか。

A.どちらでも受けていただけますが、変化を出しやすいのは体が軽い生理後から排卵前の時期です。この時期に余力をつくっておくと、次の生理前が楽になりやすい傾向があります。もちろん、生理前でつらい最中に受けていただいても差し支えありません。

Q.生理中でも施術は受けられますか。

A.受けていただけます。体調に合わせて、うつ伏せの時間を短くする、お腹まわりの刺激を控えるなど、その日の状態に応じて内容を調整します。ご予約時にお伝えいただければ、こちらで配慮いたします。

Q.どのくらいの期間で変化を感じられますか。

A.生理周期に沿って変化を見ていくため、少なくとも2〜3周期は経過を追わせていただくことが多くなります。まず生理前のだるさや眠りの浅さから変わり、そのあとで頭痛の日数が減っていくという順序をたどる傾向があります。初回の検査結果をもとに、おおよその見通しをお伝えします。

Q.施術は痛くありませんか。

A.当院はボキボキと鳴らす施術や、強い刺激を一切使いません。「今ので変わるのですか」と驚かれるほどソフトな刺激で行います。痛みが苦手な方、妊娠中の方、お子様も受けていただけます。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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