朝起きた時の頭痛が治らない本当の理由|小田原の鍼灸整体院が解説

朝起きた時の頭痛が治らない本当の理由

「枕を変えた。早く寝るようにした。それでも朝起きた時の頭痛が治らない」

「目が覚めた瞬間から頭が重い。起き上がって少し経つと薄れるけれど、また翌朝には戻っている」

「病院で検査を受けても異常なしと言われた。でも毎朝つらいことは変わらない」

朝の頭痛について、原因を調べて思い当たることを一通り試したのに変わらない。そんな状態でこのページにたどり着いた方が多いのではないでしょうか。

結論からお伝えすると、対策しても朝の頭痛が治らない場合、問題は「睡眠時間の長さ」ではなく、寝ている間に体が休息モードへ切り替わりきっていないことにあるケースが多くあります。

この記事では、一般的な対策で改善しない朝の頭痛について、なぜ治らないのか、どこを変えれば動き出すのかを解説します。

なお、「そもそも朝に頭痛が出る理由を知りたい」という段階の方は、朝起きた瞬間の頭痛、それ「寝不足」じゃないかもしれませんを先にお読みいただくと分かりやすいかと思います。

「朝の頭痛が治らない」こんな状態になっていませんか

以下に当てはまるものが多いほど、睡眠時間ではなく自律神経と筋緊張の問題が関係している可能性があります。

  • 7時間以上寝ているのに、起きた瞬間から頭が重い
  • 枕・マットレスを買い替えたが変化がなかった
  • 休日にたっぷり寝ると、かえって頭痛がひどくなる
  • 起きて2〜3時間ほど経つと自然に薄れていく
  • 目覚めた時点で首・肩・後頭部がすでに固まっている
  • 朝は食欲がなく、体が重だるくて動き出しにくい
  • 夜中に一度は目が覚める、または眠りが浅い自覚がある
  • 頭痛薬を飲む頻度が以前より増えている

特に「寝ても寝ても改善しない」「休日に長く寝ると悪化する」という二つは、睡眠不足では説明がつきません。ここが、対策しても治らない朝の頭痛を読み解く手がかりになります。

寝る時間を増やしても治らないのはなぜか

朝の頭痛と聞くと、多くの方がまず「睡眠不足」「枕が合っていない」を疑います。実際、そこが原因であれば、早寝と寝具の見直しで数日から数週間のうちに変化が出ます。

逆に言えば、それらを試して変わらなかった時点で、原因は別のところにあると考えるのが自然です。

ここで押さえておきたいのが、睡眠は「長さ」だけでなく「深さ」で決まるという点です。

眠っている間、体は本来なら副交感神経が優位になり、筋肉がゆるみ、血管が広がり、日中に使った分を回復させています。ところが自律神経の切り替えがうまくいかないと、横になって目を閉じていても体は緊張したまま。時間だけが過ぎ、回復作業がほとんど進みません。

この状態では、寝る時間を8時間から9時間に伸ばしても「浅い眠りが1時間増えるだけ」で、朝のつらさは変わらないのです。むしろ休日に長く横になるほど、同じ姿勢で首の緊張が続き、頭痛が強くなることさえあります。

「長く寝ても治らない」は、失敗ではありません。原因が睡眠時間ではないことを教えてくれた、有力な手がかりです。

朝の頭痛が「治らない」本当の理由

対策をしても変わらない朝の頭痛には、次の4つが重なっていることがよくあります。

理由1:夜のあいだ、自律神経が切り替わりきっていない

日中に緊張状態が続いた日ほど、交感神経は夜になっても下がりにくくなります。布団に入っても頭の中で考えごとが止まらない、体は疲れているのに目が冴える。こうした感覚がある方は、この切り替えの遅れが起きていると考えられます。

結果として、明け方まで体が「浅い緊張」を保ったままになり、脳や首まわりの血流が安定しません。目覚めた瞬間の頭の重さは、その夜間の緊張が積み残された状態と言えます。

関連して、睡眠の質が上がらないのは自律神経のせいかもしれませんもあわせてご覧ください。

理由2:寝ている間の食いしばりで、朝から頭が締めつけられている

就寝中の食いしばりは、日中の何倍もの力がかかることがあります。しかも本人にはほとんど自覚がありません。

顎を閉じる筋肉は、こめかみから側頭部にかけて広がっています。ここが一晩中働き続ければ、起きた時点ですでに「頭全体を締めつけられるような痛み」が完成しているわけです。

朝起きた時に顎がだるい、歯がしみる、頬の内側に噛んだ跡があるという方は、この可能性が高くなります。詳しくはその頭痛、食いしばりが原因かもしれませんで解説しています。

理由3:首が頭を「支えたまま」眠っている

頭の重さは体重の約10パーセント、成人で5〜6キロほどあります。本来、横になれば首の筋肉はこの負担から解放されます。

ところが首や肩の緊張が強い方は、寝ている間も筋肉がゆるみきらず、頭を支え続けているような状態になります。この場合、枕を高級品に替えても状況はほとんど変わりません。問題は寝具ではなく、筋肉が「ゆるむ」という指令を受け取れなくなっていることだからです。

後頭部の付け根が朝から固い方は、首こりが続くと頭痛になる理由と解消法もご参考ください。

理由4:明け方の血流変動に体がついていけていない

明け方は、体が活動モードへ戻る準備を始める時間帯です。血圧や血管の太さが自然に変化していきます。

自律神経の反応が鈍っていると、この変化に血管がうまく対応できず、急な拡張が起こることがあります。起床時にズキズキと脈打つような痛みが出る方は、この明け方の変動が関係していると考えられます。

気圧の変化で頭痛が出やすい方は、同じ仕組みが関わっていることが多く、天気が変わると体がしんどい…それ、気圧と自律神経のせいですも参考になります。

治らない人に共通している体の状態

当院で朝の頭痛のご相談を受ける中で、なかなか改善しない方には共通した特徴があります。

  • 後頭部と顎が同時に固い…首だけ、顎だけをほぐしても戻ってしまう
  • 呼吸が浅く、胸で吸っている…横隔膜が動かず、寝ても緊張が抜けない
  • 肩が内側に巻き込んでいる…寝ている間も胸まわりが縮んだまま
  • 背中の中央が硬い…自律神経の通り道にあたる部分の動きが乏しい
  • 頭痛以外の不調も並んでいる…めまい、耳鳴り、胃の不快感、疲れが抜けない

ポイントは、これらが単独ではなく連動していることです。首だけをほぐしても顎が固ければ戻り、顎をゆるめても呼吸が浅いままなら夜にまた緊張します。一か所だけの対策で変化が出にくいのは、このためです。

思い当たる項目が多い方は、その不調、自律神経の乱れかも?セルフチェックで全体の状態も確認してみてください。

小田原・西湘エリアで多い傾向

小田原・開成・南足柄・二宮・湯河原エリアの方からご相談をいただく中で、地域特有と感じる傾向がいくつかあります。

ひとつは通勤時間の長さです。小田原から東京・横浜方面へ通われている方は、往復で2〜3時間を座って過ごします。長時間の座位と揺れの中で、首と肩は休むことなく頭を支え続けます。この疲労が夜のうちに抜けきらず、翌朝の頭痛につながっているケースが目立ちます。

もうひとつは海沿いの気圧・湿度の変化です。西湘エリアは天候の移り変わりが早く、季節の変わり目には短期間で気圧が上下します。自律神経の切り替えがうまくいかない状態だと、この変化がそのまま睡眠の質に響きます。

さらに、朝が早い職種の方も多く、起床時刻が5時台という方は珍しくありません。体が休息モードから抜けきらないうちに起きる生活が続くと、朝の頭痛は慢性化しやすくなります。

今夜から試せるセルフケア

朝の頭痛への対策は、朝ではなく前夜に行うのが基本です。目覚めた時点の状態は、その夜の過ごし方で大半が決まっているためです。

1.寝る前に息を長く吐く

4秒かけて鼻から吸い、8秒かけて口から細く吐きます。これを5回ほど繰り返してください。吐く時間を長くすると副交感神経が働きやすくなり、体が休息モードへ入りやすくなります。

2.上下の歯を離す習慣をつける

本来、口を閉じていても上下の歯は触れていないのが自然な状態です。日中に「歯が当たっているな」と気づいたら、そのたびに離してください。日中の癖が減ると、夜間の食いしばりも軽くなっていきます。

3.後頭部の付け根をゆるめる

両手の親指を、耳の後ろから首の中心へ向かった骨のきわに当てます。頭の重みを親指に預けるようにして、30秒ほどじっと待ちます。強く押したりグリグリ動かしたりせず、預けて待つだけで十分です。

4.就寝1時間前に画面を手放す

スマートフォンの光と情報量は、交感神経を引き上げます。難しければ、せめて布団の中では見ないところから始めてみてください。

5.起床時刻をそろえる

休日に長く寝るほど朝の頭痛が悪化する方は、就寝時刻より起床時刻を一定に保つほうが体は安定します。平日との差は1時間以内を目安にしてみてください。

これらを2週間ほど続けても変化がない場合は、セルフケアで届く範囲を超えていると考えたほうがよいでしょう。

それでも改善しない時に考えたいこと

次のような場合は、早めに医療機関を受診してください。

  • 今までに経験のない激しい頭痛が突然起きた
  • 頭痛とともに手足のしびれ、ろれつが回らない、物が二重に見えるといった症状がある
  • 発熱や首の後ろの強い硬直をともなう
  • 頭痛が日ごとに強くなっている
  • 大きないびきや、睡眠中に呼吸が止まっていると指摘されたことがある

特に最後の項目は、睡眠時の呼吸の問題が朝の頭痛を起こしているサインの可能性があり、専門的な検査が必要です。

また、頭痛薬を飲む回数が月に10日を超えている方は、薬そのものが頭痛を維持してしまう状態に入っていることがあります。詳しくは頭痛薬を飲んでも効かなくなってきた…それ「薬のせい」かもしれませんをご覧ください。

検査で異常が見つからなかった場合は、体の使い方と自律神経のバランスを整えていく方向へ切り替えるタイミングです。

毎朝の頭痛は、一日の始まりそのものを重くしてしまいます。「この程度で相談していいのだろうか」と我慢される方が多いのですが、朝の不調は生活の質に直結します。

小田原で同じようなご相談を多く受けています。

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整体・鍼灸でできること

当院では、朝の頭痛を「首だけの問題」とは考えていません。夜のあいだに体が休息モードへ入れる状態をつくることを目的に、次のような流れで施術を組み立てます。

全身の問診と検査で、どこで切り替えが止まっているかを探す

睡眠、食いしばり、呼吸の深さ、日中の姿勢、通勤時間まで含めて確認します。同じ「朝の頭痛」でも、顎が主因の方と呼吸が主因の方では進め方が変わります。

首・顎・背中・呼吸を同時に整える

連動して固まっている部分を一か所ずつ扱っても戻りやすいため、筋肉・骨格・内臓・メンタルへ同時にアプローチする方法をとっています。刺激はソフトで、ボキボキと鳴らすことはありません。痛みが苦手な方、妊娠中の方、お子様にも受けていただけます。

鍼で自律神経の切り替えを後押しする

ご希望と状態に応じて、鍼を併用します。深部の緊張と自律神経のバランスに働きかける目的で用い、緊張がゆるむと施術中に眠ってしまう方も少なくありません。

戻りにくくするための生活調整をお伝えする

施術で整えた状態を保てるよう、枕の高さ、寝る前の過ごし方、日中の姿勢など、その方の生活に合わせた具体的な調整をご提案します。

変化の感じ方には個人差がありますが、まず「眠りが深くなった」「朝の体の重さが軽くなった」という段階を経て、頭痛の頻度が落ち着いていくことが多い傾向です。

まとめ

朝起きた時の頭痛が治らない場合、原因は睡眠時間の長さではなく、夜のあいだに体が休息モードへ切り替わりきっていないことにあるケースが多くあります。

  • 長く寝ても治らないのは、眠りの「深さ」が確保できていないため
  • 夜間の自律神経、食いしばり、首の緊張、明け方の血流変動が重なっている
  • これらは連動しているため、一か所だけの対策では戻りやすい
  • 対策は朝ではなく前夜に行うのが基本
  • 2週間試して変化がなければ、セルフケアの範囲を超えている

枕を替えても、早く寝ても変わらなかったのは、あなたの努力が足りなかったからではありません。単に、原因の場所が違っていただけです。

場所さえ合えば、体は変わっていきます。

朝の頭痛が続くと、起きる前から憂うつになり、日中の集中力も落ちていきます。放っておくと薬の量が増え、それ自体が新しい頭痛を生む段階へ進んでしまうこともあります。

一人で抱えず、一度ご相談ください。

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この記事を書いた人

鍼灸師・整体師 高田怜

小田原市で「RS鍼灸整体院」を運営。
これまでに頭痛や自律神経の不調に悩む方を多数施術。

特に、
「朝起きた時から続く頭痛や体の重さ」
「寝ても疲れが取れず、眠りが浅い状態」

といった、睡眠中に体が回復しきれていない方へのアプローチを得意としています。

小田原・開成・南足柄・二宮・湯河原エリアからの来院も多く、
日常生活のクセや体の使い方まで含めて整えていく施術を行っています。

よくある質問

Q.枕を買い替えれば朝の頭痛は治りますか。

A.枕が合っていないことが主な原因であれば、変化が出ます。ただ、すでに買い替えて変わらなかった場合は、寝具ではなく首や顎の筋肉が寝ている間もゆるまないことが原因である可能性が高いと考えられます。その場合は、枕を替えるより体側の緊張を落とすほうが近道です。

Q.休日に長く寝ると、かえって頭痛がひどくなります。なぜですか。

A.長時間同じ姿勢でいることで首の緊張が続くこと、そして起床時刻がずれて自律神経のリズムが乱れることが重なるためです。就寝時刻より起床時刻をそろえるほうが、体は安定しやすくなります。

Q.病院では異常なしと言われました。それでも施術を受けて大丈夫ですか。

A.検査で異常が見つからなかった場合は、筋肉の緊張や自律神経のバランスといった、画像に写りにくい要因が関係していることが多くあります。そうした状態は整体・鍼灸で扱える領域です。受診歴や検査結果をお聞かせいただければ、それを踏まえて進めます。

Q.どのくらいの期間で変化を感じられますか。

A.体の状態や経過の長さによって差がありますが、まず眠りの深さや朝の体の重さから変わっていくことが多い傾向です。頭痛の頻度そのものが落ち着くまでには、もう少し時間をいただくことが一般的です。初回の検査結果をもとに、おおよその見通しをお伝えします。

Q.施術は痛くありませんか。

A.当院はボキボキと鳴らす施術や、強い刺激を一切使いません。「今ので変わるのですか」と驚かれるほどソフトな刺激で行います。痛みが苦手な方、妊娠中の方、お子様も受けていただけます。

Q.鍼は必ず受けなければいけませんか。

A.いいえ。整体のみでも対応しています。鍼はご希望と状態に応じて併用するものですので、苦手な方は遠慮なくお申し出ください。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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