最近の不調③ 尿もれ
こんにちは、小田原市栄町 RS鍼灸整体院の高田です。
本日もブログをご覧いただき、ありがとうございます。
最近は朝晩が寒くなってきましたね。
そろそろ暖房機具の使用を始めた方も多いのではないのでしょうか?
空気が乾燥してくるこの時期は、暖房の風で余計に空気が乾燥してしまうこともあります。
そうならないためにも、室内を加湿して湿度を適度に保って下さいね。
今年は特に、インフルエンザの流行時期が例年よりも早いと言われているので、室内を加湿しておくとインフルエンザだけでなく、風邪の予防にもなりますよ(^^)
さて、本日は最近多かった不調シリーズの続きです。
今回は尿もれについてです。
尿もれは、40代以降の女性の4割以上が経験していると言われており、なかなか相談しづらいような事から実際には多くの方が悩み、我慢されているようです。
年齢的なもの以外でも、妊娠・出産によって尿もれを起こすことが多くあり、当院では産前産後に特化した骨盤軸整体を行っていることから、産後の尿もれで整体を受けに来られる方が多いです。
ただでさえ相談しにくいことでもありますので、ほとんどの方を女性スタッフが対応しておりますが、※現在は院長の私が全ての方を対応させていただいております
尿もれだけでなく、重度の首の痛みや多くの不定愁訴でお困りの方は数名私が対応させていただきましたので、その時の事も含めてお伝えしたいと思います。
まず、尿もれにもそれぞれのタイプと特徴などがあります。
⑴腹圧性尿失禁
主にお腹に力が入った時に尿が漏れてしまう
⑵切迫性尿失禁
膀胱の働きがうまくいかず、急に膀胱が収縮し尿意を感じ(尿意切迫)我慢できずに漏らしてしまう
⑶溢流性尿失禁
尿が出しにくいなどで残尿が膀胱からダラダラと漏れてしまうもの。
尿道が何らかの原因で開かなかったり膀胱の収縮力が低下する事で起こりやすい
⑷混合性・機能性尿失禁
上記3つのタイプが混合しているものが混合性。
排尿機能は正常だが、身体機能の低下や認知症などが原因で起こるものが機能性。
(例)歩行障害のためトイレに間に合わない。
このように、一言で尿もれと言っても原因は様々。
当院に来られる方のほとんどが⑴腹圧性尿失禁でお困りの方です。
どのような原因で起こってしまうのかをもう少し掘り下げていきたいと思います。
腹圧性のものは
・重たいものを持った時
・クシャミや咳をした時
・大笑いした時
・大声を出した時
・走ったり階段を駆け下りた時
などなど
お腹にグッと力が入った時に尿もれが起こります。
これは、ほとんどの場合が骨盤底筋群の機能低下が原因となります。
骨盤底筋群とは、骨盤の底にある3層になっている筋肉の集まりで、骨盤内の内臓を下から支える役割と腹腔を安定させるコルセットの一部を担っています。
内臓をしっかりと下から支えて、体幹を安定させるために締める、反対に尿や便を排泄するために緩むという相反することを行っている場所でもあるため、弱くなったりうまく使えなくなると色々なトラブルを引き起こしてしまいます。
尿もれや頻尿などの尿トラブルだけでなく、下っ腹が目立ったりお尻が垂れたり、猫背やO脚など姿勢にも影響が出ることから肩こりや腰痛が慢性化したり…。
体の土台でもある骨盤を支えている筋肉ですから、不具合が起こると様々な問題につながってしまうわけです。
では、骨盤底筋が弱くなってしまう原因は?
弱ってしまう原因として主に
・妊娠出産
・肥満
・加齢
・運動不足
・筋力不足
などが挙げられますが
喘息や気管支炎などで咳き込むことが多い人や、重たい荷物を繰り返し持つような仕事をされている人、便秘気味で排便時に強くいきむことが多い人は、骨盤底筋の使いすぎによって傷めてしまうことで機能低下を引き起こしてしまう事もあります。
では、弱くなってしまった骨盤底筋を鍛えれば尿もれは改善するのか?
答えは半分正解です。
確かに弱くなってしまい機能していないのであれば、エクササイズ等で鍛えることで尿もれの改善につながるため、骨盤底筋を鍛える事はとても大切です。
(産後間もない方はすぐに鍛えるのではなく、まずは栄養をしっかり摂って体を回復させてからですよ。回復優先です!)
私が対応させて頂いた方は、産後の骨盤底筋の機能低下による尿もれ、加齢と筋力不足による尿もれでしたが、もちろんエクササイズというか、普段の生活の中で意識するポイントをお伝えしました。
しかし、それを行っていればちゃんと鍛えられるものなのか?というと、正直そうではありません。
筋力が低下しているのと、使えていないというのは全く別問題なのです。
産後間もない方は筋力の低下が著しいこともありますが、それ以外の場合では使えていないということの方が多く感じます。
使えていないのであれば、使えるように改善していくことが理想ですが、そこを使う感覚がなくなってしまっている場合、まずはそこを意識する感覚を取り戻すことが大切です。
使えているのか意識できているのかわからないよ!という方は
よく言われる骨盤底筋体操のように、お尻の穴をキュッと締めて、それを維持できるか、またはそれが素早くできるのか?などをご自身で確かめてみると良いですよ。
または、腹式呼吸で最後まで深く息を吐けるかどうかも試してみてくださいね。
私たちの身体は、日常生活のなかで身体を動かすことをそこまで意図的には行っていません。
歩く時や座る時など、まずはどこに力を入れて次はどこを動かして・・・
とは考えて生活はしていませんよね。
もちろん脳からの指令を受けて体は動いてますが、それは私たちが意識していない無意識レベルで行われていることがほとんどです。
ここが重要なことでもあるのですが、無意識で使えていた部分が使えなくなってしまった場合、常に意識していない分、やはり気づきにくい点でもあります。
気づいた時には全く使えていない、感覚がわからないということになってしまうわけです。
頑張って骨盤底筋を鍛えるための体操などを行っても、正しく使えていなかったりその部分を使う感覚がわからなければ、十分な効果は得られず無駄な努力になってしまうこともあります。。
まずは正しく使えるようにしてあげることが最優先ということになりますが、その点では骨盤軸整体は本当に素晴らしく、とても有効だと感じております。
骨盤底筋だけでなく、体の中心である体幹を支えている筋肉も同時に使えるようにして、しっかりと機能的に体を支えられるようにすることが大切です。
気をつけなければならないのが、骨盤底筋の弱さだけが問題ではないこともあります。
姿勢が悪い、呼吸が浅いなどで内臓の位置が本来よりも下垂している場合です。
この場合、当然下から内臓を支えている骨盤底筋には本来よりも負荷がかかってしまいます。
弱さもなくしっかり使える状態であっても、必要以上に負荷がかかっていればそちらに労力を奪われてしまい、本来の機能を発揮することが出来なくなってしまいます。
この場合は姿勢の改善や肋骨の動きをまずは改善しなければなりませんが、体幹をしっかり使えるようにすることで、姿勢や呼吸が改善されることも大いにあります。
先ほども出ていた骨盤底筋体操ですが、しっかりと使えて行えていれば十分に効果はあると思いますが、その部分の筋肉を単体で意識することだけでなく、それらと関係している筋肉を意識しながら複合的に行うようにするとより高い効果が見込めます。
日常生活では平気だけど、軽い運動、例えば走ったりジョギングすると尿もれてしまう場合は、骨盤底筋群と他の連動が欠けている可能性が高いと考えられます。
長くなってしまったので今回はこの辺りにして^^;
次回に詳しくお伝えしたいと思います。
本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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